会社概要

三菱電機の重点成長事業

◆成長を牽引する事業群への、資源投入の強化
三菱電機グループは、事業特性の異なる複数の事業群により事業を展開しています。未来への更なる成長に向けては、当社の事業を特性別に分類し、強弱をつけて経営資源を投入。
成長分野への投資拡大を大胆に行うことで、2025年度財務目標(売上高5兆円・営業利益率10%)の達成を目指します。

この方針の中で重点成長事業と位置付けているのは「FA制御システム」「空調冷熱システム」「ビルシステム」「電動化/ADAS※5」「パワーデバイス」の5分野。
中でも、シーケンサーやレーザー加工機などを用いたトータルソリューションをお客様に届けるFA事業は、国内トップクラスのシェアを誇る事業です。日本国内における工場の生産性を飛躍的に高めるインフラ事業として、世の中から今後一層の成長・進化が期待されています。

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FA事業の中核、名古屋製作所とは

◆名古屋製作所の成り立ち・概要

三菱電機名古屋製作所は、1924年、汎用電動機の量産工場として設立されました。
以来、生産ラインの自動化・省力化を担うFA事業の中核製作所として、90年にわたる歴史の中で、世の中に革新をもたらす製品を次々とつくり出し、業界をリードするFA制御技術・駆動制御技術・メカトロニクス技術、そして生産技術を培ってきました。

21世紀を迎え、さらなるものづくりの一流化、情報技術の活用、グローバルなサポート体制の構築、環境への配慮などの取組を推し進めています。その一つが、世界に広がるネットワークでお客様のものづくりをフルサポートする「グローバルFAセンター」の構築。拡大するFAビジネスのニーズに応えるため全世界29ヶ所にFAセンターを設置、日本人エンジニアが駐在して技術相談・トレーニング・アフターサービス対応など、“日本”の品質を世界中に届けています。

◆FA事業について

FA事業の象徴は“e-F@ctory”。 “モノづくり全体の最適化”をコンセプトに、 IoT化によるビッグデータの活用でスマート工場を実現するソリューション事業です。誕生して以来、FAとITの連携技術を通じて生産現場の見える化を行うとともに、多くのお客様の工場で活用されてきました。これまでに全世界で130社、5200件以上のe-F@ctoryシステムが稼働しています。
近年では、データ収集における精密さを実現するTSNネットワーク技術、収集したデータから知見を得るデータ分析・AI・シミュレーション技術を導入するなど、先端技術との融合も積極的に推進。今後もIoT化の時流をリードし、日本の新たな製造業を構築する取り組みとして進化を続けていきます。

e-F@ctoryのフィールドはモノづくりだけにとどまりません。私たちの自動化にまつわる技術は、上下水道等の水処理・駅やトンネルの空調・空港のターンテーブル等々、多くの社会インフラにも導入されています。「社会のあらゆる部分の進化を支援する事業」として、
三菱電機だからこそできる「工場の見える化」「究極の効率化」といったテーマに取り組み、日本の製造業やインフラの未来を創りだしていきます。

<主な製品・システム>

シーケンサー、サーボ、表示器、インバーター、ロボット、三相モーター、電磁開閉器、変圧器、ソフトウエアなど

◆産業メカトロニクス事業(2021年4月に新設)について

昨今のデジタル化の進展に伴い、お客様の工場からはより高度な加工、自動化および省人化のニーズが生まれてきています。これらのニーズに迅速かつ柔軟に対応するため、当社は2021 年 4 月に「産業メカトロニクス製作所」 を名古屋製作所敷地内に設立しました。

基幹事業は大きく3つとなります。
①工作機械の多軸加工を実現する数値制御装置の開発を担うNCシステム部とその製造を担うNC製造部
②三菱電機が世界でもトップクラスのシェアを誇る放電加工機の開発・設計を網羅する放電製造部
③各種レーザー加工機を扱うレーザー製造部
この3事業に加えて、DX推進プロジェクトが稼働しています。

中でも重点成長事業として位置付けているのがNC事業。名古屋製作所内における他事業との親和性が高く、今までにないシナジーを創造できる可能性を秘めています。また、世界でも指折りの規模を誇る工作機械メーカーとも40年以上も連携しており、多軸加工において他社の追随を許さない技術を確立しているのも特徴です。
さらには、世界各国の工作機械メーカーに納入実績があり、あらゆるモノづくりの情報を世界中の企業から得ることができます。そこから得られる情報の多さも強みのひとつ。確固たる強みを確立しているのが、NCシステム部なのです。

今後もこれらの強みを武器に、事業展開を一層強化してまいります。

<主な製品・システム>

CNC、放電加工機、レーザー加工機

◆事業所概要

  • 名古屋製作所/産業メカトロニクス製作所:名古屋市東区矢田南
  • 分工場:新城、可児
  • グローバルネットワーク/FAセンター:英国、欧州、上海、北京、天津、韓国、アセアン、香港、台湾、北米、インド他
  • 生産拠点:タイ、中国、インド

※三菱電機の中でも特に、人材の育成に力を入れている当製作所。
たとえば、技術者の勉強会が自主的に開催されたり、組織の上長と若手社員が食事しながら本音で意見交換をすることもあります。ここでは年功序列ではなく、自分の意見をアウトプットできる社員が活躍のフィールドを広げていける環境です。様々なアイデアが広がるからこそ、グローバル市場でも戦える土壌があるのです。

*1:※5 Advanced Driver Assistance System/先進運転支援システム

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