名古屋製作所
FAシステム統括部門 部長 1996年入社 柴田 剛志
※所属はインタビュー当時のものとなります
お客様のお困りごとを、技術で。
三菱電機に入社して名古屋製作所で働き、長らくシーケンサの開発に携わっています。色々な経験をさせていただきましたが、大きな印象に残っているのはフィールドエンジニアとして支店で活動したときのこと。自動車やその関連工場に、シーケンサが実際に使われている現場へ通い、お客さまのモノづくりに掛ける想い、困りごと、私たちへの期待。すべてを肌で感じることができた貴重な時でしたね。
また、アメリカの開発拠点に赴任したことも自分の大きな財産になりました。現地の優れた技術を持つ会社と協業し、シーケンサをITシステムと繋ぐことに取り組みました。
帰国後も新しい技術を製品に適用し、お客様の困りごとを解決しようと取り組んでいます。最近では、データ分析や三菱電機ののAI“Maisart(マイサート)” を開発するなど、新しいFAを追求しているところです。
e-F@ctoryの進化とフィールドは、無限大。
私たち三菱電機におけるFAの象徴は“e-F@ctory”。誕生して以来、FAとITの連携技術を通じて生産現場の見える化を行うとともに、多くのお客様の工場で活用されてきました。近年では、データ収集における精密さを実現するTSNネットワーク技術、収集したデータから知見を得るデータ分析・AI・シミュレーション技術を導入するなど、先端技術との融合も積極的に推進しているところです。言うなれば、「e-F@ctoryの価値である“モノづくり全体の最適化”の守備範囲を、先端技術を活用して広げ続けている」ということです。
e-F@ctoryのフィールドはモノづくりだけにとどまりません。私たちの自動化にまつわる技術は、上下水道等の水処理・駅やトンネルの空調・空港のターンテーブル等々、多くの社会インフラにも導入されています。私自身の経験でも、とあるお客さまの案件で、風力発電設備にも私たちの自動化技術が搭載されているのを知ったこともありました。「三菱電機の自動化は、社会のあらゆる部分に密接している」と感じた、印象深いできごとです。
これまでも、これからも、FAのリーディングプロバイダを目指す。
社会のあらゆる産業とつながっているのは、当社の強みです。たとえばシーケンサで言えば、当初自動車産業とともに成長してきたわけですが、2000年代に入ってからは薄型テレビやスマートフォン等の液晶関連の需要が急速に拡大し、ここに私たちの製品が採用されてきました。最近は私もオンラインショッピングによくお世話になりますが、これを支えるデータセンタや物流センタにも三菱電機の自動化技術が活用されています。これからは電気自動車が大きなトレンドとなるでしょう。モータやバッテリの製造、また充電スタンド等のインフラにも大きな需要があると見ています。こうやって見てみると、世の中で起こる流行の裏には、常に三菱電機の自動化がある、と感じていただけると思います。しかも、自動化によって人類が発展し人々の暮らしが豊かになっていく、継続的な開発を通じて進化を創造できるのは、三菱電機だからこそ感じられる醍醐味ではないでしょうか。しかも、それをあらゆる産業においてチャレンジできるのも、きっと他社にはない強みであり、おもしろさであると捉えています。
社会の進化における大きな一翼を担っているだけに、新しい技術の創造は、使命であると感じています。どんな時代であっても、我々がFAおいて“初”を創造して発信するリーディングプロバイダである。そんな姿に挑戦していきたいです。
こだわる力・やり抜く力、分析力、コミュニケーション力。
これからお迎えする人材も、社会のあらゆる産業を自動化するダイナミックさ、世の中をリードする醍醐味に惹かれて仲間になってもらえると嬉しいですね。これらは、三菱電機からエンジニアに提供できる喜びでもありますから。活躍する人材に共通するのは3つ。こだわり・やり抜く力、物事を整理して分析する力、そしてコミュニケーション力です。三菱電機では、ハード、ソフトを問わず、エンジニアが一堂に同じフロアに入り、密に連携しています。フロアを移動するだけで、製品を超えた連携ができます。外部のパートナーとの絆も非常に強いです。
ここからどんなシナジーをつくるかは、未知への挑戦におけるキーポイントになるでしょう。また、お客さまの要望を引き出し、本質的なニーズをあぶり出してこそ、新しいことに挑む価値が生まれるものです。ここでも、コミュニケーション力は大きな強みになるでしょう。本質的なニーズと新たなテクノロジーを創造するシナジーがリンクしたときは、ぜひ、前人未到の開発に挑んでほしい。技術への投資に積極的で、必要なリソースが活用できるのも、当社の大きな魅力ですから。